バミューダ海峡一番乗り
しろいろ


目が覚めたのは君だけださあ早く、首のバーコードをひっぺがせ!



もどれないことはしってた 朝のこないうちに固く結んだ靴ひも


どこまでいってもどこまでいってもこの道はとぎれることなきアスファルト舗装


(倫理的矛盾に満ちたくちびるで世界でもっともきれいな嘘を)


空席は知らないうちに増えていき夜行列車は加速しはじめる


ちっぽけな(たとえばコーラのプルトップ)いっかいきりのぼくの裏切り


ゆうぐれに切られて、ふたり とびちって、ひかり あれは、血痕ですか


水槽のそこ こんこんとねむる春 まだいっかいめの負けにすぎない





短歌 バミューダ海峡一番乗り Copyright しろいろ 2009-02-28 18:26:17
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