咲きそめのひかり
朔 水

白いシーツにまるまって
 
すこしの肌寒さを

うでの内側にそっと

抱きよせる
 
 
ひきのばされた夢と
 
まねかれざるうつつに
 
うっとりとくったりと
 
心ちよいまどろみを重ねて

 
窓辺のレースのカーテンに

ゆらめくしあわせの香りが

うっすらと咲き初める

マスカット色の午前十時



自由詩 咲きそめのひかり Copyright 朔 水 2008-12-03 00:23:39
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