若葉の指
朔 水

「今日あいたい」けど

「今日もあいたい」じゃないの。

 
二人で歩いてきた
 
コスモスの小道の先で
 
僕たちがであったのは

 
同じ名前の
 
仲の良い幼なじみでした。
 

若葉色のせせらぎに
 
もうふれあわない指先が
 
まだ薄甘い残り香を

はなそうとしない。
 

 



自由詩 若葉の指 Copyright 朔 水 2008-11-17 00:00:01
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