六月十日『アオゾラ・Keep』
梅雨明けて。失語の雨ぞ、降る。
つぶつぶの「神を噛んで」応える水よ
テロリズムのエーテル。生きていたい
虹のように犬のように、平和。
台風の聲ゆあーんと聞こゆサーカス来ぬ
嵐の後の青空を感情の魚が泳ぐ。
ほほで、サイダーに応える17才 夏
君ニ、トドケ。僕コソ、手紙ダ
体中が、心、になった。痛くて
僕は、たった一人の動詞「ささえる」
目を閉じる風が吹いてくる、君の体
美しく重い荷物が、僕をささえている
童女の罪を僧侶の指で。サフラン摘み
感情のレモンを絞る、声になれ
「ササエル」から「ツタエル」へ告ぐ
「遊泳」せよ!「遊泳」せよ!
八月八日、塩辛いレモンを噛んだ
「......Seventeen!...Plus...」
『潮騒ラジオが聞こえる』
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【付記】原型は、Poembar 投稿より。
poenique−詩の寄り添う場所−
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