レトロスペクティブ
R

深夜。
電気の消えた観覧車。

思うに、ひとつひとつがタイムカプセルで、
宇宙と地球の中間で、どこへも行けない

すき、とか
こいしい、とか
さみしい、とか
あいたい、とか
ずっといっしょにいたい、とか
さようなら、とか

そういうものが詰まって、くるくると回ってるんだろう。
温度が上がって、
微熱が下がって、
別のものに変質していくのを待ってるんだろう。

とても古典的で宇宙的なタイムカプセル。
乗ったら色んな感情が閉じこめられるから、
あれは外から眺めて思いをはせるもの。







自由詩 レトロスペクティブ Copyright R 2008-10-28 23:42:24
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