邂逅
ever

真実をさらせば壊れてしまう極限の中心であろう囲いの中心付近で

僕は線となり点を回避していた

やがて来る終末と出発を猶予し考えるほどの長さはあれども

食道から胃にかけての腑に落ちた感覚は絶対訪れない

少々の振るえとうつ伏せや映像、音声、活字が適当に編まれていなしてくれた

それらは旋風のような広がりを期待して享受されていたが、結果として収斂をもたらす

安定剤となった

しかしこうして描かれた道に意味はなくとも存在に意義がある

歴史という布はやがてひと時の安寧を与えてくれる服となって売り出された





自由詩 邂逅 Copyright ever 2008-10-28 00:44:54
notebook Home 戻る  過去 未来