詩(うた)
星月冬灯


 叫べ!

 怒れ!

 腹の奥底に隠し持っている

 その塊を

 今こそ弾き出せ


 嘘もたてまえもかわいさも

 剥ぎ取って

 己に生きよ


 何をためらっている?

 何を待っている?


 何も変わらぬ

 何も変わらぬ


 それ行け!

 それ行け!


 今こそ

 高く翔ぶのだ

 今こそ

 尊き人になるのだ


 天を貫け

 碧き星を眺めよ

 そうして

 叫べ、怒れ

 苦しきもやもやを

 淋しき感情を

 その眼(まなこ)をもって

 その心をもって

 進んで行け


 辛くはない

 悲しくはない

 お前の生きる道

 お前の選んだ道


 貫け

 燃えよ

 その生命(いのち)が

 尽きるまで


 海も山も河も谷も

 憚るがよい


 お前は負けぬ

 越えよ

 翔べよ

 突き進め!


 苦しみを

 喜びにかえて


 大龍の如く

 雲を突き抜け

 天を目指して

 高く昇って行くのだ


自由詩 詩(うた) Copyright 星月冬灯 2008-10-11 12:54:21
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