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波打ち際のよに
ゆれるわたしの境界線
あなたへと打ち寄せては
砕けて引いてゆく

この世界に終わりがあるのなら
あなたとそこで歌っていたい
切なる願いが夜空に溶けて
満天の星空になるよな歌を

けれどわたしの願いは
いつもいつも砕かれて
波に呑まれて消えてゆく
あなたのせいじゃないけれど

だれもが水平線のよに
ゆるぎない輪郭を持ってたら
この悲しみは無かったのかも
けれどわたしの境界線は
あなたとわたしの境界線は
波打ち際のよに曖昧で
寄せては返し
満ちては引いて
明日も明後日もそうやって
繰り返してゆく
だれもがそうであるように

だからあなたに届け、と
ちいさな瓶に手紙を詰めて
まだ霧のかかる朝のうちに
そっと、海へと流すのです。




自由詩Copyright xxxxxxxxx 2008-10-08 23:34:53
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