プラムタイム
湾鶴

プラムがとけてゆく
手のひら

手首に甘露
肘まで蛇行
頬をくすぐる
芳香する湿気の下流

踏み潰しても
てのひらに残る
両手を頭の上であわせて
踊る方のリズム

おい、しゃべってくれ。
愚痴や義務やオフィスのことなど

まだプラムは残っている
膝に二つ

落陽に種がとけてゆく




自由詩 プラムタイム Copyright 湾鶴 2004-07-29 23:07:26
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