しずく

ピンク色に染まる
日暮れ前の秋雲
心打たれなにか言葉
探すうちに
あっと言う間に辺りを闇が囲う

家の明かり探して
暖かい場所探して
帰ることを許された
甘えることを許された
灯のともるこの場所

細かく編みこまれた
ニットでさえ風通す
闇に光る三日月見上げて
世界に一人のように思う
芯から身体が冷える

先に見えた光目指して
ペダルこぐ足に力込めて
星がどこまでも追いかけて
こわいよ独りが闇が
切なさ迎えるあたしの場所

はやく はやく 帰りたい




自由詩Copyright しずく 2008-09-15 14:13:54
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