嫉妬
吉岡ペペロ
舎弟格の男に
姐さんのことで嫉妬した
組の大義名分を叫んで
その男にきつく接した
男は侠として私に惚れていた
私の子をうんだ女は三人いた
私がいちばん好きだっのは
姐さんだ
いちにちも気が晴れる日はなかった
姐さんが亡くなる日まで
いや、舎弟格の男が亡くなる日まで
いや、いまも、
いちにちも気が晴れる日はなかった
自由詩
嫉妬
Copyright
吉岡ペペロ
2008-09-07 12:52:33