このあまさ
瀬冬翼流

あなたが私の頭を撫でたとき

私はあなたの吐息と体温を覚えた


でもお母さんやお父さんとは違うの


空から痛々しい輝きが舞い降りる中で


火照った首もとが紅茶の甘い香りにすら緊張する

飲もうとして淹れたはずが


すっかり冷めたくなるまで


惚け続けるのだ


自由詩 このあまさ Copyright 瀬冬翼流 2008-09-01 02:45:27
notebook Home 戻る  過去 未来