こだま
玉兎





わたしは なにも もっていないから

あなたを きずつけてしまう

かなしませてしまう



でも こわすぎて

うごけない



すぐ めのまえに ある

みらいしか

つかみとれない、と



ことばにならない おとだけが

からだを すうっと つたってゆく



しんを ひやした

さけびは

くらい

どこかへ

みえない

どこかへ

あすには

とどかずに

こだまするだけ







自由詩 こだま Copyright 玉兎 2008-08-30 22:12:48
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