ヌード
ヒロシ

みんな何もないような顔で
街を歩いて

だけど夜になれば
男の前で

その内側にあるものをさらけ出す

欲望が先か

愛が先か

それによって

満たされるものも変わってくるのに

誰かにしか見せない声と
表情と
素肌で

狂い合っているのだろう

いいさ

時には欲望のままに
求め合うのも

激しい夜の奥に襲う
孤独感に覚悟があるのなら

キレイな笑顔のあの子も
他の誰にも見せない夜を

隠し持っているんだろう

そんなことを想う

ぼくの胸にも

孤独の風が

吹きすさぶ


自由詩 ヌード Copyright ヒロシ 2008-08-10 04:34:57
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