読めない
つぐこ
あたしは、読んだ小説や漫画、映画などに影響されやすい。
あたしほど個性が無い人間はいないと思う、
我は強いかもしれないけど、
ある小説を読んでから、自分の性格が悪くなった気がする。
その小説というのは、携帯小説である。
携帯小説はあまり好きではないが、
モバゲーの携帯小説をなめてはいけない、
表現が素晴らしい者、心が温かくなる物語を書く者、過去を書く者、たくさんいる。
あたしが読んだ小説は、現在、ランキングで1位をとっている。
それだけおもしろいってことなんだけど、
その小説が、内容がありえないのだ、
先が読めないのだ。
ある中卒の女の子が美容師になるために働き始めるところから始まる。
その女の子は自分の顔にコンプレックスしかなかった、
そんな自分の顔を変えるために、整形というのを思いつき、
売女として働くことを決意し、処女喪失をしてまで整形費用を稼ぐ、
整形をしてから、誰かにみせたいという願望が抑えられなくなり、
ひょんなことから、ブログの存在を知り、かわいくなった自分をみせびらかす、
そこでの反応がとてもよくて、ここに居場所があるんだと思い込み、
そんな居場所を壊したくなくて、自分をお嬢様だと偽ることを決意、
それから、幾つもの嘘を重ねていく・・・・って話。
その嘘っていうのが、犯罪レベル。
放火とかそんな場面もある、
あそこまでやっちゃう人っていうのもひくけど、
なんか気になるよね。
ある人の散文で、ディズニーの人魚姫はハッピーエンドではないか、みたいなことを書かれていたのを読んで、そうだなって思った。
時代がすすんでいくにつれて、子供に汚いものをみせないのがいいという風潮が強まっている、物語に関しても悲劇的な終わり方よりハッピーエンドが増えているように思う、
その考えを象徴するのが、フィルタリングサービスやディズニーのビデオなどだ。
人魚姫というのは、悲劇的。
しかし、ディズニーというのは、夢や希望を与えるのが上手い、
それが仕事なんだろうけど、憎いくらい、上手い、
さすがディズニーだぜ。
そのモバゲーの携帯小説も、レビューなどからちらほらと完結を求める声が聞こえてきている。
作者はハッピーエンドを選ぶのだろうか、
それとも・・・・、
楽しみである。
散文(批評随筆小説等)
読めない
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つぐこ
2008-07-30 23:51:14