宇宙逃避行
望月 ゆき
チョコリットも積んだし
燃料も じゅうぶんだ
さて。
火星へ行くことにしたよ
彼女があんまりうるさく
ぼくをがんじがらめにするから
もう、ぼくは
火星ならタコ(みたいの)しかいない
タコの足で
ぎゅうとされる方が
ずっとましだ
(ただし タコはメスに限る)
火星に行ったならきっと
スーパーで
野菜から順にまわらなくたって
冷蔵庫を
開けたまんま牛乳飲んだって
なーんにも言われないんだよ
自由詩
宇宙逃避行
Copyright
望月 ゆき
2004-07-15 01:22:04