チャレンジ
見崎 光

“escape”
当たり前になった日々
わずかばかりの傷と
大げさな被害妄想を
繰り返し繰り返し並べて
“pride”という線を
綺麗に描こうと必死だった



“It's given up.”
物分かりの良いフリをして
透かした強がり
誤魔化しきれない真実と
偽物だらけの悲観を
弱さや未熟と片付けて
“pure”という飾りを
付ける場所を探してた



でも
もう
必要ない



あの日
午後の日差しが
ふたつの運命を繋いだ瞬間に
手放してはいけない未来を悟った


出逢った瞬間に
飛び込んできた幻覚
あの子だけが知る
ふたつの運命の行き先を
覗いてみたいと思った





自由詩 チャレンジ Copyright 見崎 光 2008-05-05 22:49:20
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