微熱
さくらほ

夕焼けに深い藍が沁みてゆく 君よ声を出さずに泣くな

寒椿体温混じるその時に二人一つの罪に散る朝

私の破片を集めても私にはならぬそれは君とて同じ事

知らぬ間に花なくなりし金木犀 時は過ぎ去り今日すらも過去

暮れなずむ街に君の背中寒し小焼けの空よ君を包め


短歌 微熱 Copyright さくらほ 2007-11-13 22:13:13
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君の歌