夢の破片
あおば

               070913

欠片を探す
私の古里
好い女
左の耳から上等兵が
上等のお砂糖を
盗んできたよと
囁いても
シランふり
戦う意欲がありません

シラン振りまく
家の人
シラクのイルカはご愛敬
リサイクルのかけ声に
白い凍土が不足して
欠片を踏み踏み踏み砕く
かわらけ一枚見逃すな!

凍土も溶ける時間帯
紅い手ぬぐい鉢に巻き
河原のナデシコ見守った

夢の破片の茶碗蒸し
蓋を開ければ逃げてゆく
ゆらりゆらりと天井へ


自由詩 夢の破片 Copyright あおば 2007-09-13 06:12:10
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