僕らが生きたということを
ゆうと


誰もが思いつく言葉を
口にしてしまったらおしまいだ
あんぐりと開けた口に
飴玉を放り込んだ

いつの間にか
スキップの仕方を忘れて
靴の底が磨り減っていくのを感じる

だらしなく
生きている


あの日とは違うんだって
風がささやいている
呼吸のリズムが乱れると
ショートケーキは溶けていった

いつまでも
甘えていたらいけない
時とともに
こっそり泣くことが増えていく

誰にも言えないことが
増えていく


大切なのは
支えあうこと
あなたが大人になるたびに
僕は強くならなくてはいけない

たまに逃げたくなるけれど
崩れるほうがもっと怖かった


約束しよう
さいごまで
忘れないでね

僕らが生きたということを






自由詩 僕らが生きたということを Copyright ゆうと 2007-09-01 13:14:11
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