天使の翼
愛心

いつのまにか背中に生えた白い翼が

私の透明な涙とリンクしている

豊かな純白はまるで

私の心と

同じ色だった

知らないうちに

君に出逢って

君に惹かれて

君と歩いて

君と接吻キスして

君と溶け合って

君と別れて

気づいたときには

翼はみすぼらしく

灰色になり

根元は紅く染まっていた

羽は舞い落ち

翼の根元はきしきしと傷んだ

恋なんて

愛なんて

知らなければよかったのに

私の背中の翼は

すべてを知ってしまった

子供だから持てた翼は

大人になり

根元からぽろりと

堕ちていった



自由詩 天使の翼 Copyright 愛心 2007-08-15 20:13:01
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