言葉の壁
優飛



言葉よりも不確かなものを
信じてみようと
努力なんてしなかったけれど
それはあるのだと
人づてに聞いた事があるの

だけど眼に見えないものを
その語感だけで捉えようとしても
はじめから無理だったみたい

闇夜に浮ぶ月に
手が届かないようにね
ホントにそこに存在するかなんて
誰にも分かりはしないもの

言葉よりも確かなものも
探せばいくらでも見つかるようで
どこにもそんなものはなかった

形あるものはいつかは壊れる
なんて使い古した言葉も
なるほど納得なのよね

結局は言葉を越えられないから
人はそれを探し続ける

そういうことなのかな?






自由詩 言葉の壁 Copyright 優飛 2007-08-06 07:23:40
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