透明の存在
すみれ

息が苦しいと思った。
 
 
とても。
 
 
決して首に結んでるリボンのせいでは、ない。
 
 
ほんとに苦しいなら、立ち止まればいいのに
 
 
あたしは立ち止まらない。
 
 
きっと立ち止まって、独りになるのが怖いだけ。
 
 
だから。
 
あたしは、人混みに呑まれてく。
 
 
 
消えて、なくなる。


自由詩 透明の存在 Copyright すみれ 2007-06-25 08:39:14
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