霧に包まれた君の姿
ゆうと

雨がふる
傘をさす
そうすることによって
かなしみは埋もれる

コンクリートににじむ
蒼くなる影
雨粒を食べる
奇快な虫たち

かすみゆく視界
君に会っても
気づかないだろう
下を向いて

ぱたりと止まった足音
僕は傘をとじて
走り出した
まるで逃げるように


君に会いたい
君に会いたい
君に会いたい なんて
思ったらだめだ


自由詩 霧に包まれた君の姿 Copyright ゆうと 2007-06-24 19:30:36
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