ひとつの想いが
信天翁

       ひとつの想いが
  なぜか こむらがえりする

 紋白蝶と日傘が舞いはじめる
      梅雨のなかやすみ

遠くでうかびあがったなにかが
かげろうとなって近づいてくる
  血のなかにしのびこもうと

      苦汁がしみこんだ
   追憶のフラッグのように

  なぜか こむらがえりする
       ひとつの想いが       
  



自由詩 ひとつの想いが Copyright 信天翁 2007-06-20 11:11:45
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