よし、次は下着の歌だ
アマル・シャタカ

ブラのホックを留めるのはうまいぜ
外すのはもっと得意だがね
心の掛け違いばかりだがお前とは

フロントはいけない
俺にはけっして留められない
白い谷間を見かけたら
男ならば誰でもそうさ
下着になりたいと思ったことはないが
お前のブラを羨ましいと思ったことはある

Tバックを見つけたとき
その軽さと小ささに驚いたが
本当はお前がこれをもっていることに
もっと驚いた
着けるって言ってくれたが
俺は下着よりもそこから零れる
お前のお尻が好きなんだって
つい言ってしまったからか
あれっきり着けてくれる気配はない
本当ならばTバックと
メールのやり取りでもして
アドバイスを問いたいところ
あいにく俺はアドレスを
聞きそびれるのが得意技

女の下着を集める男が
この世にかなりいるという
なんだかよくはわからんが
俺はお前の下着は好きだ
いや、
お前を包んでいるものが好きだ
本当を言うと
下着の向こう側の
白い身体のほうがいいんだよ
だから下着集めする奴の
気持ちがわかるってわけじゃねえ


なんやかんや言ったけど
下着の歌にことかけて
実はお前が好きなんだ
叫んでみた
さすが俺
そしてお前は
俺の手にじっと握られたものを見つめたまま
不敵に笑っている


自由詩 よし、次は下着の歌だ Copyright アマル・シャタカ 2007-06-12 14:57:21
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