開聞岳
ひろっち

いつかそんな風の中で、
僕らは、

  (僕らは、といっても、極極限られた世界の中の

回る。
くるくる回る。
その霜を吹き飛ばす?は、知覧一体の茶畑の中にひしめく林立し、
一瞬の季節のために、
ための、

くるくる。
ぐるぐる。
ぐおんぐおん。
ごうごう。

と。

+++

いつかそんな風の中で、
僕らは、

(或いはどうして、人間の根底にある虚栄きょえい欺瞞ぎまんの渦の中で、

スペース、
 スペース、
  スペース、
       (
  )いつか僕は、同士とともに、 或いは、

どうして、

///

温泉に浸かる。
赤錆色のしょっぱい湯だ。
目の前はシナの海、

闇夜の、
雨の露天風呂の、浄化する赤錆の中の、
染入る傷口の会話。

///


いつか、
いつか、

いつか、

まっさおな風が吹いた、
まっさおな風がいつか吹いて、

 (展望台に立って、
        僕らは、
          そして僕は、
            意味もなく、吠えてみた)


風が吹いた。

いつかそんな風が吹いた。


自由詩 開聞岳 Copyright ひろっち 2007-05-13 01:29:56
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