開聞岳
ひろっち
いつかそんな風の中で、
僕らは、
(僕らは、といっても、極極限られた世界の中の
回る。
くるくる回る。
その霜を吹き飛ばす?は、知覧一体の茶畑の中に犇く林立し、
一瞬の季節のために、
ための、
くるくる。
ぐるぐる。
ぐおんぐおん。
ごうごう。
と。
+++
いつかそんな風の中で、
僕らは、
(或いはどうして、人間の根底にある虚栄と欺瞞の渦の中で、
スペース、
スペース、
スペース、
(
)いつか僕は、同士とともに、 或いは、
どうして、
///
温泉に浸かる。
赤錆色のしょっぱい湯だ。
目の前はシナの海、
闇夜の、
雨の露天風呂の、浄化する赤錆の中の、
染入る傷口の会話。
///
いつか、
いつか、
いつか、
まっさおな風が吹いた、
まっさおな風がいつか吹いて、
(展望台に立って、
僕らは、
そして僕は、
意味もなく、吠えてみた)
風が吹いた。
いつかそんな風が吹いた。