はじまりのダンス
麻生瑞乃

胸が ねえ、どきどきするんですよ。


自分が無知であることが、そんなにこわいのかい?


声なき者の声を聴け、

自分は何も知らないことを知れ、

それまで隠されていた「世界」への入り口が、

今、突然現れたのよ。

胸が早鐘を打つように、

その扉をノックしてごらん?

知らないことって、なんて素敵!!!




創造の女神は、糞尿の香り

あなたが振りまく大量の垢を、わたしは敢えて被りましょう。

創造の女神は、牛肥の香り

創造の女神は、下肥の香り



身体中の穴という穴が、開いてしまうほどの緊張と弛緩の波、

その身体全てが、嘔吐してしまうほどの深い感動、



来るべき時が来るまで、

油断無くけれど、

波間に浮かぶように、

待っているのです。


自由詩 はじまりのダンス Copyright 麻生瑞乃 2007-04-26 11:23:15
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