訪れた春の心象を詩に写し取る朝
ジム・プリマス

少しだけ明けた窓から

春の朝の冷たい風に包まって

透明な世界の感覚に浸って

こんな朝には

マグカップ一杯のアメリカンコーヒー

やっぱり緑色の缶じゃないと

様にはならない

手をのばしても

届かない

走り続けても

辿りつかない

この世界のそんな場所に

とどまって

迷い続けているだけだけど

新芽のような夢や希望をなくしてしまったわけじゃない

だから想いだけは

新鮮なままで

即興の詩を作るために

ほこりだらけのキーボードのキーを打つ

不確実で不完全なこの世界の

旋律に耳を傾けながら

訪れた春の心象を詩に写し取る





自由詩 訪れた春の心象を詩に写し取る朝 Copyright ジム・プリマス 2007-04-26 06:50:37
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