桜色に染まる頃
山崎 風雅

迷宮での日々に
地平線の向こうに逃げて行くお日様を
瞳の陰に隠す


よくあること
 
凸凹道で現れる子悪魔

よくあること

風がそよぎ 髪を弄ぶ天使


失ったものと湧き立つ声

いつもは見落とす道端の花は囁いている


もっともっとと欲しがっていた頃には
見つけられなかった花の香りに包まれて


満開の桜の色

心まで染められれば

君へと続く永遠の道
照らし出されて




自由詩 桜色に染まる頃 Copyright 山崎 風雅 2007-04-08 17:37:41
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