シン
黒山羊

ぬるま湯の中 砂を食んで微睡んでいた

薫風が煌めかせた真珠 垣間見た虹彩 
柔膚に刻まれ 未だ灼け続けている

吐息は只 彩光のみ
断末魔に聳える 清涼の蜃気楼

貝覆い叶わぬ餞に
垣間見た虹彩を空に掲げる


自由詩 シン Copyright 黒山羊 2007-03-25 01:41:39
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