前線
砂木
桜前線 が来て
花見客
そして
砂漠
ぎっしり 携帯した
迷彩服
の 中に 人
ほおばる 春
つづく 虐殺
信じてなんか いられない
みじめな 幸福論
先 に 過去 があって
明日 も 復讐 のため
生き残って どうやって
生き 延びるん だろう
何 を食べてるの
何 を飲んでるの
返り血を浴びた 桜
悲鳴 も きこえない
とぐろ を巻いた 舌
悲鳴 だけ
きこえない
自由詩
前線
Copyright
砂木
2004-04-15 06:39:13