スヴァスティカ ☆
atsuchan69

  ○
   。 
  。 ゜ 〇
ぶくぶくと発酵し、
白く泡立った発話の音が
プチン、パチンと弾ける刹那
手織の薔薇に包まれた沈黙の森へ
貴重な琥珀金を含んだ飛沫を散らす、
ランゲルハンス島の 目覚め ☆☆☆☆

煮えたぎる夜と、
瀝青の黒に映える
「ワン・センテンス/
     ワン・コ・スォヴァン

俯瞰するイメージは、
忘却の針と糸を幾度も十字縫いにした
 欲情を誘う男、もしくは女//
。無限遠の被写界深度によって
像をむすんだ、オレオ、ブラックサンダー
赤い楼閣の建ち並ぶ 異国の迷路、
ベイクドビーンズと腸詰め、目玉焼きの朝

破、刃こぼれした拙いことばや
喪、モノクロの醸しだす暗い夜の匂い。。
亜麻仁油をまぜた重苦しい色の滲みと、
大正ロマンが滴る独特な切り口と、
濡れた金星、鳥の羽撃きにも似た悶え

朱色の落ち葉のうかぶ沼の安らぎ、
敷き詰められた権威が澱む深緑の水面に
構・築・さ・れ・た 基礎を一瞬にして壊す、
 わずか一滴の毒にも似た、
蘇芳に染まる 淫らな起立した ♂ (アソコ)

魍魎渦旋とマーブル柄の波紋を描いて
ざわめく数式の破綻 と、怯えと、異化
丘に咲く蒲公英の花弁を這う謎のラング・土砂 )))
濡れた舌の、精緻な軌跡さえ、く、狂う、
あまりにも乱暴な記述の――丸だしのオチンコ。

少女の歌は、泣き叫ぶ破れた帆布とともに
あはあ、あはあ‥‥と、嵐の海を漂う

薄墨色の空にぐるぐると、
ぐるぐるぐるぐるとまわり続けるる、ルーン文字
破れはためく帆を幾度もたたき照らす、ひ、ひ、光、
 ――呶呶、℃℃℃、ドドンガーガー!
大粒の雨と、異界の風と叫び )))

 //暗転//

爽やかな慈愛にみちたエーゲの牡蠣、
 おお、
スヴァスティカ。
   ワン・コ・スォヴァン、、 

海に揺れる瞳、瞳の中の海が大きく揺れて、
今しも死者を乗せた船にセイレーンたちが乗り移る
やがて波に呑まれてゆく陽気なことばたちが
美しい音色を残し、砂と骨と水の深い海へと沈む

 あはあ、あはあ、、 

なんて卑猥で下賎な飛沫なのだろう

 呪われたことばよ、魔物たちよ、
 泡立つことば、
 ――歓びそのもそのよ!







自由詩 スヴァスティカ ☆ Copyright atsuchan69 2007-01-09 00:12:42
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