虻湯/本田憲嵩
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 田中宏輔 
- 洗貝新 

1月の中頃だったかな。ブラジルからサッカー選手のアブレイユがふらっと日本にやって来て、温泉に入りたいからどこかいいところへ連れてけ、って、勘弁してくれよな。それでなくても雪路を走るのは気づかいで疲れるんだよ。
そんなこと南米の人間に言ったってわからないんだ。旨い酒とラーメンが食べたいな、ってことなら容易い御用だよ。それにしても天使とか悪魔とか、裸の女の刺青を全身に入れてるし、大丈夫なのかな? よく見ればオキザリスの花びらにハチが蜜を吸い取るところで、 俺は虻を刺してやろうかと思ってたね。今度蚊取り線香で湯に浸かる、真夏を経験させてやるのさ。



- 唐草フウ 
あぶないあぶぶんぶん。わたしも気をつけます。
- mizunomadoka 
- 武下愛 
今その蚊さんは詩作しているかもしれません。。。
- atsuchan69 
- リリー 
雄のアブは人や家畜の血を吸うものが多いらしいですね……コワイ。。
- 花野誉 
- 森田拓也 
こんにちは
露天風呂での静かな時間の流れの中で、
最後、虻のひと咬みに、ふと現実へと戻るような
不思議な感覚がありますね。
きれいな湯気が見える中に、
チクッとしたユーモアもあって、
ひと昔前の近代文学を読ませて頂いてるような、
そんな個性的な詩ですね。

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