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ふたりでひとつの贈り物をもらって帰る帰りみち

手のひらに乗る
きちんとつめたく切り立ったセラミックの三角柱をみて

(くさびですね)
(くさびですね)、

口にした言葉は同じだっ ....
そらがきちんと黒くなるのを待ち
肌をみがいて 髪をととのえ
それからすかすかの入れものを二十一個ならべる
そしていつもの手順できれいに切り分けた黒を
(それは上等の羊羹みたいにしっかりと重 ....
 晴れた日
 鎖骨に落ちる影の正しさよ
 いかようにも描かれる放物線をめぐって
 大人たちは議論するけれども

 ボンネットにかくれて性交する少年少女
 瞬間を味わっておいで
 うま ....
春の日
下り坂で
防波堤を拾った

アメリカと
日本の反対側に
それを置いておいたら
それだけで戦争になってしまった

悔やんだぼくは
左手首に▼の
入れ墨をいれたかったが断 ....
春の三時は直角 直角チョコレート 食べると飛ぶ猫 まる三角は頂点 ちょっと折れたチョコレート食べると青い 冷蔵庫 草原のかたまり 驚いた  三時は直角 踊った三角は頂点ちょっと滑る 男の子 草原は .... みず色を捨てられぬまま成人し 春をうっては剃刀を買う

上等の夜と下着とかみそりは薄っぺらいほど ななめに刺さる

春の背に流れていたのが情でなくただのいつもの赤い血だったら
縦や斜めや裏返しにわたしの体がぎっこんばったんやられているあのときに決意しました。わたしはたぶんわたしではなかったです。黄色いのや赤いのは好いです、青いのも緑のも好いです、白と黒も好いです。ただし .... ま白にぬられた
ぬかるみに
私、
私は私を横たえる

差込む光も影も無い

360度ちょうどに
脈拍をならべ
赤はいつまでも
赤だった
たとえ色褪せても

嘘でも本当でも ....
左屋百色さんのはるなさんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
くさび- はるな自由詩713-4-19
羊羹- はるな自由詩713-4-14
少年少女- はるな自由詩413-4-13
防波堤- はるな自由詩713-4-11
直角- はるな自由詩613-4-9
かみそり- はるな短歌513-4-7
----- はるな自由詩1013-4-1
ぬかるみ- はるな自由詩313-2-19

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