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秋の空宙をみつめる遺影かな
左腕の火傷に悲しむ包帯
空明ける手刀切って灯るもの
陽光に揉み解されている固い魂
引出し開けて眼球を愛でる
価値を産む祝祭の時の色
頭脳で汗かく情報煉瓦
起立するペニスと勃起するミサイル
濃霧に馬の後光の疾風
鬼 この冬日を綺麗に撃つ
常世で鍋つつく我あり
戦闘の間隙を縫う冬日
鈴の音 部屋の端の方
雅楽面 妖気の事務所に雨
ブードゥー神 モキュモキュと力瘤
一ページ 義務やら使命 書物読め
曇天に各自の太陽 腹の中
新兵は三日月に鍛えられる
彼は愛だろう この昼この夜に
脊髄 弾倉に充填の意味
念のため 意味を武装する
情報 ゲリラ戦 読書勝負
{引用=
病床この身染み付かす前に
背中の真ん中が痒い
死ぬる意思の粘土捏ねる爪は伸び
軋んだのは階段か
並ぶ麦畑どうすればその色になる
夜 ....
清む朝に青い血に変える蜥蜴のごとく
摩天楼 谷間の光の乱れ走る
陽の垂れて炎天の街は赤子のようだ
青き布 無理に見せられ 朽ちる花