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八月はしづかに
葉先からくれないに燃え
白い節くれだった骨になる
そのつつましさの中に
芽吹こうとする強い意志を隠しもっている
漂流する鳥たちは
わずかの間のよすがを求め
自らの骨のゆめ ....
追いかけるのはいつかの夢
{ルビ揺蕩=たゆた}うのは幸福だったころの記憶
抱きしめるのはあのひとの気配
口づけるのは囁かれた愛のことば
燦燦たる陽のしたで赤く爛れるのは向日葵の花

瞬きの ....
わたしは新参者だから
とにかくにっこりと会釈する
「こんにちは」
と声をかける
するとにっこり
が返ってくる
けれどもそれは
返ってくるばかりで
声をかけるのはいつもわたし

それ ....
太陽が沈んでゆく
そこが西の空だ
そして今日は下弦の月
だからすぐには
月を見ることができない
真夜中までじっと待て
そうしたら
太陽が沈んだ反対側を見ろ

今日の理科で習ったばかり ....
いつまでも たえる ことなく ともだちで いよう
きょうのひは さようなら またあう ひまで


燃え殻の香る賀茂川を北へ
祖父の居た家はずっと前どこかに消えた
いつからか二十 ....
水の本を開く
文字は流れ出し
意味は溢れ出し
あとには
水の思想だけがのこる
川によってはこばれ
人びとの喉をうるおしながら
水の暗喩が偏在する
その波の繰り返し
晴天と雨天の交替
 ....
クジラは人間の
小便が好きだった
防波堤の影に隠れて
小便をする人間を見つけては
そおっと近づいて
その慎ましやかな水の流れを
うっとりと眺めた
 もしあそこに
 小さな虹が架かったら ....
砂浜から逃げつづけて水滴は山奥にいる
そして逆立った木々の幹を傷つけて
樹液を出しつづける

万象は敵情を視察する、
笑いながら連呼される木霊が
掻き消されるまでの残響が
おわったときの ....
夏は
山がすこし高くなる
祖父は麦藁帽子をとって頭をかいた


わしには何もないきに
あん山ば
おまえにやっとよ


そんな話を彼女にしたら
彼女の耳の中には海があると言った
 ....
 
 
くらくらする
空気のなかに
沈みゆく
わたしの四肢達
 
同化した
観念は
やがては羽化し
また生きる
 
何度もめぐる
いのちのきせつは
静かに
わたしたちを伸 ....
何故、別れはいつも不意に訪れる?なす術も無いまま。
流れる涙、拭き取るその前に、グシャグシャの顔のままで、
一歩一歩、進んで行こう。

辛いかい?苦しいかい?
その理由(わけ)を、1度でも考 ....
10万人の名前を書き並べてみる



書き並べてみる

書き並べてみる





ただ、ただ、
帯のように
書き並べてみる


それぞれの名前
いろいろな名前

 ....
だれかの温かい手につられて
また踏んだあの甲板
そう 見なれた茶色くまぶしいところ

窓の外はお祭りさわぎ
色とりどりのじゅうたん 花畑のような
いつもぱっとしないこの町もこの日だけは ....
      光がきれいだといいますが
      朝日が夕日がきれいだといいますが
      太陽で人は死ぬんだと思うわ
                            ....
ある日 空から降りてきた天女が落していったものは

 見えない糸で紡がれた 不思議なふしぎな羽衣でした



その羽衣をひとたび身にまとうと 

 至福をもたらす 天上の舞を踏むことが ....
死なんといてえや


おってくれな
生きていかれへん


そんなん めっちゃ
かなしいわ



ああだこうだの理由やのうて

そんなん めっちゃ
かなしいわ

そんな ....
揺れるものが
すきだ

ぶらんこ
はっぱ
おっぱい
おしり
ぷりん
せんたくもの
くもの糸
みずたまりの青空
海のそこからみたひかり

なみだとほほえみ ....
朝が来たので洗面台で顔を洗っていたら
排水溝の中から声がしたので
どうしたのですかと尋ねると
流されるままに生きていたら
ここにたどり着いていましたと返事があった
申し訳ないですが僕は時間が ....
路面に{ルビ陽炎=かげろう}ゆらめく 
真夏の正午 

長袖の作業着に 
ヘルメットをかぶる 
眼鏡のおじさんは 
汗水たらし 
鉄パイプを{ルビ担=かつ}ぐ 

路面には 
夏空 ....
夜が土に潜る
朝が地上に発芽する
空にツルを巻き付け
昼の花を咲かせ
西の空に飴色の実を落とす
その実を私が食べる
夜がわたしに発芽する
子猫を見てた
子猫を見てた

子猫を見つけた
子猫を見つけた

子猫を見捨てた
子猫を見捨てた

子猫を助けなかった
子猫を助けなかった

子猫を忘れた ....
どうしても顔も名前も思い出せない人がいる。感覚だけが確かで、ただ単に興味が有ったという感覚だけが確かで。
 それは片思いをしていたあの隣のクラスの子だったような。ちょっとだけ付き合ってキスも出 ....
同じものなのに違う名前って
世の中にあるよね
なぜだろうか

ココアとホットチョコレートが
同じものだなんて知らなかったよ

君は知っていた?
僕は知らなかったよ
君は知っていたかい ....
風船が
割れなくなって

空が
割れて

閃光星の隣まで
来てしまった
息の代わりに
靄を吸う

風船の中は
温かい未来で
階段も天井も
白く

湿ったものは
どこに ....
ヒーローだったことについて
話す気になった
守るものを見つけたから

ヒーローの後の仕事として
誰からも愛されないヒーローになり
どこに行くにも
無人島がつきまとった

悪は相変わら ....
光にあたりたい
ただ それだけで

日光の当たるところに何かあれば 
必ず 陰ができるように
 
光の当たるところにだれかいれば
必ず だれかの光が途切れるのです

それでも 
欲 ....
あるところに13才の子のななしの子がおりました

2つ上の姉様がおりまして 
其の姉様というのが 大変美人で 剣道をやっているそうなのです
ななしの子も剣道をやっているのですが
姉様に勝てな ....
すべてを解り合える

そんなことを考えるなんてどうかしていた

けれど、たぶん

それが終点であり、始点でもある

私たちは循環するバスに乗っている

片手に

希望という鞄を ....
あなたは私を見抜いてるでしょ?でも私は気にしない。

自転車で並んで走るっていうのはいい。歩道を並んで走るととっても迷惑でごめんなさいって思う。

自転車で並んで走ると手をつなぎたいって思って ....
清涼なる川面に素足を浸し
そろりそろりと踏みゆき
冷やかな感触を足裏に楽しむ
風の音や遠く聞こゆる鳥の囀りは
せせらぎに紛れ
やがて胎内に居るかのような
懐かしい静寂の音に包ま ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5922)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
螺旋- ワタナベ自由詩2007-9-14
花のなまえ- 月下美人自由詩13*07-9-10
イナゴ- 渦巻二三 ...自由詩707-9-10
初めて宇宙を見た夜- ぽえむ君自由詩17*07-9-4
篝火を閉じた- スリーピ ...自由詩407-8-30
水の本- 岡部淳太 ...自由詩1107-8-24
クジラの小便- Tsu-Yo自由詩17*07-8-20
水滴は山奥にいる- 構造自由詩307-8-19
つくつくぼうし- yo-yo自由詩23*07-8-17
循環- ゆるこ自由詩3*07-8-17
結末- 西平よし ...自由詩1*07-8-15
君が名- わら自由詩20*07-8-15
飛行船に乗って- 長谷川智 ...自由詩7*07-8-14
太陽- 水在らあ ...自由詩35+07-8-11
天衣無縫- 相良ゆう自由詩307-8-11
生きといてえな- わら自由詩14*07-8-11
ゆれる- shu自由詩1307-8-10
雲。- もののあ ...自由詩28*07-8-9
昼間の父さん_- 服部 剛自由詩707-8-6
発芽- 小川 葉自由詩407-8-6
■■■___黒い小さな物体___■■■- じゃんじ ...自由詩107-8-6
ドリーはせせら笑う。- 錯春自由詩607-8-5
■■■__スタッテン島のホットチョコレート___■■■- じゃんじ ...自由詩107-7-31
風船- ロカニク ...自由詩10*07-7-28
ヒーロー- ロカニク ...自由詩9*07-7-24
- あゆの  ...自由詩15*07-7-24
「ななしの子」- あゆの  ...自由詩7*07-7-23
理解- 北野つづ ...自由詩7+*07-7-23
ソーダ水- umineko自由詩12*07-7-22
水観- shu自由詩607-7-21

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