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ぶどうはたくさん実がついてるけど
どれが甘いのかはわからない
あたしは結局手がだせずに
秋が深まるのをみているだけ

あなたはどんどん歩いて行くから
細い影にすがりつきたくなるよ

晴 ....
綺麗事が
綺麗でしかなくてもいい
それが言えるのならいい
歩けるってことだから

立ち止まっている時
あたしとあなたの影が
揺れているのをただ見ていた

どんなに小さい一歩でも
止 ....
父の日が
なにごともなく過ぎていった

大きな肉も
豪勢なおさしみも
激励感謝のラベルのお酒も
関係のない私の昨日

ふと
私の父があわれになった
今どこにいるのかわからない父が
 ....
いつもなら
三月にくるはずだった
つばめがまだこない

家族はなにもいわないまま
その空間をみていた

朝 つばめが
そこにとまっていたから
ふんわり空気がやさしくなった

少し ....
夢ならさめないで

少し肌寒い朝に
ほうりだされたみたいな
いかなきゃいけない気分は
背後の太陽のように熱い

だれかがだれかの
噂をしている
その中で知らないふりはむずかしい

 ....
チョコレートみたいに
小さくてもしっかりあなたを癒せたら

自然に
するりととけるように

ゆううつなときも
かなしいときも

小さな粒は
味方になってくれる

チョコレートは ....
反省している
なのにくりかえす
それが生きることというには
まだ生き足りない

ただしいことだけして
すごせる人はいないなら
どうしてせめるのだろう
認めないのだろう

違っていた ....
文字を生むのがこわいから
ころころころがす
丸くなるよに

あなたが私を
斜めにみるから
ほんとうなんか
みせないって決めた

文字のつぶて投げて
怒ってみたら
悲しそうになった ....
いつからだろう
嫌いって言えなくなった

いやだって言うことが
なにかを壊す気がした

すきって言うことがよくて
清浄機みたいに思われて
嫌いって言葉だけが嫌われて
私の心にたまって ....
母の日がすぎて
枯れるしかないカーネーションが
花屋の奥に隠れている

ありがとう も
ないよ ね 
今さら

なんでもない日に
ぼさっと訪れて叱られようか
母にとっての子供でいた ....
うちにうりぼうがきた
祖父が猟師から安値で買ってきた

うりぼうはかわいくて
姉と私はこっそり
うり うり と呼んでは
かわいがっていた

うりぼうは決して私たちの
声に喜びはしなか ....
無限上昇のカノンさんの朧月さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋ひとり- 朧月自由詩217-9-27
綺麗な影- 朧月自由詩217-9-21
別世界の父へ- 朧月自由詩312-6-18
つばめの家- 朧月自由詩612-6-16
適温- 朧月自由詩612-6-15
チョコ- 朧月自由詩412-6-15
夜の想い- 朧月自由詩512-6-8
ひとふでがき- 朧月自由詩6*12-5-30
嫌いからの関係- 朧月自由詩712-5-29
赤い花みつけた- 朧月自由詩1112-5-14
猪の仔- 朧月自由詩411-3-4

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