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生きていく上で純粋などは
この世の中では
欠片も意味がないのかもしれない

理不尽を引きずりながら
圧迫された空間で
じわじわと絞まってゆく首
それが社会の総てなのかもしれない
 ....
おまじないを教えて。

しゃっくりを止める時のような。


おまじないを教えて。

この涙が止まるような。


誰か。

教えて。
幸せの早さはみんな違う。


君にだけ遅いんじゃない。


君にだけ早いんじゃない。


追い付けない事も。

追い越してしまう事も。


きっと。


 ....
それでも夢は叶うと言い切れますか?



夏の暑さは嫌いだ。
ジリジリと肌を焼く。


けれど冬の寒さはもっと嫌いだ。
ジンジンと肌を刺す。


あの人は夏の暑さのように
冬 ....
空の高さのように

決して手の届かない人です。

空の青さのように

決して揺るがない人です。

空の模様のように

決して留まらない人です。



大 ....
煙草の煙は揺れて登る。

あなたの無言の言葉に変わって消える。

灰皿と吸殻と

濁った空気だけを残して。
霜柱が降りる朝に

日向を選んで歩いた頃に

私は確かに

恋をしていた。

雪解けは早く

花色の風は強く

私は確かに

恋を失った。

そうし ....
虫食い算のように所々破けた穴に

正解を埋めていく作業は

途方もなくわたしを混乱させるのです


何を埋めても

どこを埋めても

間違いのような気がするのです

 ....
もう一度



もう二度と



一体どちらが



罪深いだろう



愛に後先などなく



後悔に未来などない



けれども幾つかの煌めきを
 ....
優しさが欲しかったが愛が欲しかったわけじゃない




笑顔が見たかったが微笑んでほしいとは思わない




なにもいらないなにもいらないなにもいらない



 ....
人は誰しも人生の主人公だとよく聞くが

私は私の人生においても脇役ではないかと思う

ヨークシャテリアのクィーンは未だに懐かない
(私が名付け親なのに!)

今日こそ告白するぞとお洒 ....
小さい頃ボロボロの毛布をいつも持ち歩いていた

名前はぷーぷーちゃん、と言った

幼稚園に行く時もお出かけする時もいつも一緒だった

小学校に上がる時

「もうおかしいからね? ....
愛してると伝えるにはあまりに近すぎる距離


袖を掴んだら驚いた顔をした


『兄妹のように仲が良い』とは私にとって賛辞ではなく


ずっと{ルビカツ兄=かつにい}の隣にいる ....
ぬくもりが欲しかったから受け入れた

心臓のないブリキ男脳みそのない案山子のような

オズは遥か遠くたどり着けない理想の芝生

優しい嘘に溺れるふりをするくらいには大人 ....
私は寂しさを知らない
寂しさを知るには温かさを知らなければならないから

温かさの中にあってそれを失った時
初めて寂しさを知る事になる

私は温かさを知らない


優しい人たちを遠ざ ....
無限のループに取り込まれてる

もがくほど足掻くほど足首に絡みついてくるそれは

遠い昔母と潜った海の底の海草たち

母はもう私を分からない

私を虐待していたこと ....
街はカーニバルの海

路地裏では人身販売

初めて像を見た子どもの瞳の輝き

自分の行く末を知った少女達の涙

混沌のパラドックス

流転するパラノイア

 ....
風の強い夜路地裏では猫が恋人を探してる

猫も独りじゃ寂しいんだろう

動物も植物も、独りじゃ生きていけない

あたしは窓からその様子を窺って隣で寝息をたてる男にちらりと目をや ....
くるぶしからキスをして

部屋の灯りはすべて消して

わたしの乳房をまさぐるその手が

あの人のものだと思いたいから


背中から愛撫して

声をあげないで

わたしの陰 ....
「やっぱうまくいかんわ」

すれ違った会社員らしき人が

携帯で話しよった


「やっぱうまくいかんわ」


(ほんまにそうじゃな・・・)

ウチは自分の事を言い当てられたかと ....
雨の日に梅酒を作った

晴れの日にはスケッチに行って

昨日の晩はお皿を割った


夢も見るし電話もかける

こんな何気ない毎日を繰り返して

それでも私

幸せ ....
あの頃不幸であることがなぜか魅力的に思えた

何一つ不自由のない暮らしをしてお姫様のように扱われていた

車窓から一瞬目に飛び込んできた物乞いの目は淀んでいたか

柔らかな ....
冷たい湖の中をただひたすらに泳がせて欲しい

何処にも始まりはなく何処にも終わりがない

水草に足を取られて沈んでしまうまで

ただ泳がせてほしかった


そんな事を思いながらあの日 ....
今流行りのナントカは君を楽しませるらしいね

でも今流行りのナントカは君を抱きしめてはくれないね

それに今流行りのナントカはみんなが持ってるね

さらに今流行りのナントカはめっぽう熱や水 ....
あなたのくれた言葉を何度も繰り返す(忘れないために)

あなたのくれた掌の熱を胸に当てる(冷めないように)

あなたのくれた笑い声に耳を澄ます(雑音が混ざらないように)

あなたはたくさん ....
今日私は一重瞼を二重に整形した。

もう何十年も一重であることにコンプレックスを持っていたから。
(大好きだった彼にフラれたから)
(これで世界が変わると信じていたから)

午後一時、手術 ....
朝焼彩茜色さんの永乃ゆちさんおすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
純粋- 永乃ゆち自由詩514-11-23
おまじないを教えて。- 永乃ゆち自由詩1*13-10-6
幸せの早さ。- 永乃ゆち自由詩2*13-10-6
それでも夢は(改作)- 永乃ゆち自由詩3*13-8-29
空人。- 永乃ゆち自由詩3*13-8-13
さよなら。- 永乃ゆち自由詩4*13-8-7
私は確かに。- 永乃ゆち自由詩4*13-8-7
答え- 永乃ゆち自由詩2*13-1-17
もう一度、もう二度と。- 永乃ゆち自由詩4*12-9-20
遠く遠く- 永乃ゆち自由詩4*12-6-14
脇役- 永乃ゆち自由詩1+*12-6-4
ぷーぷーちゃん- 永乃ゆち自由詩8+*12-6-4
地球を回そう- 永乃ゆち自由詩3*12-6-2
オズの男- 永乃ゆち自由詩4*12-6-1
- 永乃ゆち自由詩3*12-5-30
海草- 永乃ゆち自由詩2*12-5-29
祈りの民- 永乃ゆち自由詩1*12-5-27
遺言劇- 永乃ゆち自由詩1*12-5-27
くるぶしからキスをして- 永乃ゆち自由詩2*12-5-26
人生- 永乃ゆち自由詩4*12-5-26
日常- 永乃ゆち自由詩4*12-5-22
幸せな少女- 永乃ゆち自由詩3*12-5-21
- 永乃ゆち自由詩8*12-5-17
今流行りの- 永乃ゆち自由詩2*12-5-13
プレゼント- 永乃ゆち自由詩1*12-5-11
なりそこない。- 永乃ゆち自由詩5*12-5-9

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