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駐車場に停まった
車の助手席から眺める 
スーパーの硝子の向こうで 
ベビーカーを押しながら 
おむつを買っている、妻の姿 

長い間、出逢わなかった 
二つの道が一つになっている 
 ....
いっぱい有りすぎて涙も出ないのさ
彼女に子供ができてでも僕に仕事が無いこと
あるいは仕事はあってもやつらとうまくやれないこと

詩の題材ならいいが現実は
どこにでも有る歌の通りだ

ぼく ....
美しさがある見えない糸の整列にあるなら
その糸の端っこをちょっと引っ張ってみたい

その僅かなゆるみが美しさを引き立てるのだろうか

謎解きが残された人生が美しいように
言い切らない余韻も ....
きみのことばは

秋の冷たい雨のようだね

仄かな愛の燃えかすを

ひとつ ひとつ 丁寧に

つまむように消して行く

夏の陽射しに彩られた

一輪の記憶が今しがた

明け ....
 
想いの珠がふくらんだり、しぼんだり

どっくん どっくん 鼓動する


あたいは、生きる



 
振り絞る様な虫の音の外は雨
空木岳は雪にちがいない

湯に浸かるこの体は疲れていて
もう少しだけ このまま眠って居たいのに
天井から落ちる水滴が冷たくて

まだ羽根を すり合わせている
 ....
 
ちっちゃな{ルビ削げ=そげ}

いつの間にかウチの一部や

そやから、ときどき、チクリ、チクリ、



 
「削げ」の意味
 1 竹や木の端の削がれたもの。また、それが皮膚に ....
「お母さん、コンデンスト・ミルクっておいしいね!
 明日もまたこれ作ってね!」

娘達が練乳をお湯で溶いた飲み物を啜りながら言う

「いいよ。
 お母さんも子供の頃 これが大好きだったんだ ....
君の、夜明けの口唇に
葡萄の粒を含ませる朝
旅立つための翼をいだく
わたしの翼は白いだろうか
それとも燃えて血がにじんで赤く


葡萄の房に朝の雫がこぼれ
風が喜びを歌うとき


 ....
残業も無いのに帰宅もせずに待っています

午後7時45分

太陽をいっぱい かごに入れていますね

知っているんですよ


この建物の中は 外より寒い

大丈夫 安心して下さい
 ....


耳なし芳一
壇ノ浦に座す
撥は海風
火の肌をなぜる
赤い藻屑と沈んだままの(旗たち切れの)
悔いの嵐の そのなかの



めくらの芳一 どこへゆく
雨滝のよう 夜闇のよ ....
{ルビ月極=げっきょく}さんは資産家だ
日本全国に空き地を持っている
でも、どこに住んでいるのだろう
月極さんのお家がない
そう思うと、ちょっとかわいそう

パートさんになった
月極で働 ....
夏の雲は膨らんだ自我
眩暈 土砂降り 稲光


遥か上には秋の雲たなびく
天使の翼のように


美しき日に坂道を上り また下り
廃屋の漆喰は剥がれ落ち
背の高い草が住む
暗がりに ....
 
赤い糸があるなら

断ち切りたい

だって、自ら紡ぎたいじゃないか




 
雨が降るたび遠ざかった
憎らしくて愛しいあなたの
後ろ姿はもう見えない

季節は容赦なく巡って
人は戸惑いながら巡って
届かない想いだけが残される

さらさらとした喪失感と
ひん ....
【白山羊さんからのお手紙は お歌でした】

うそみたいに お日さんが 輝いて
こんな風に ひかりが満ちると
にこやかな音楽の先生のタクトの間の
まるくて すくない言葉を合図に
あな ....
            万物が一つの花ならば
            誰が愛でてくれようか
            蕾のままに枯れて逝く
            誰が涙を流すのだろう
     ....
空のピアノを見ましたか

ほら・・、
二重橋のような、おおきな虹のことです

ト音記号と、ヘ音記号のついた
おおきな、虹
ドは、どこにあるのかなって
迷いませんか

ふしぎなことに ....
真夜中
娘の背中をさすりながら
ただ一心に祈る

他に何も要らない
何も要らないから
ただこの子の咳を治して下さい

今この瞬間にも
地球上のどこかで
同じように子を抱きながら
 ....
ロマンチストはどの時代にもいる
ここにも一人

彼はインチキ古物商と素人骨董愛好家の一人二役だ

誰もが経験するようなありふれた出来事を
時を超えて微笑みかける
運命という名工の作として ....
二十五年前のある日
おとうとの幼稚園の授業参観に行った母が
苦笑いしながら帰ってきたことがあった
なんでも恥をかかされたらしい
その日のテーマは
「お友達に手紙を書く」というものだったのだけ ....
そっと触れてみた 
あなたの手の暖かさに
涙がこぼれた
眠れない夜

無機質な光を放つだけの月にさえ
すがるように 祈りを捧げる

どうか、どうか、
この人の命の灯をいつまでも消さな ....
夕御飯の片付けをしていたら
最近歩くことを覚えた 二十ヶ月の娘が
「あんよ、あんよ」と言いながら 手を伸ばしてきた

ああ
たとえどんな重要なことをしていようと
こんなにも透き通った瞳が訴 ....
深い傷 浅い傷
大きい傷 小さい傷
ずきずき痛む傷、甘酸っぱい傷・・・・

どれもこれも、私の体に残っているものならば
全て抱いて生きていこう
ひとつひとつが 生きてきた証だから
失いた ....
 垂直な光のピンで留められて
 横たわる朝は散乱した昨夜の屍だった
 まだ誰もいないスーパーの駐車場で
 ぬるい風が砂埃を吹き上げている
 
 一匹の小さな蛾が
 逆らいながら飛んで行く
 ....
鉛筆を研いでる間に書きたい事を忘れてしまう

(何もしなかった日)
石で打たれるような
犬に追い立てられるような悲しさに
居ても立ってもいられなく
ただただ早く帰りたかった
日没に向ってひたすら走り続けた


貝のように固く握りしめている
決して手放し ....
日傘を差した女の影が


歩道の凹凸を滑って行く



            踵を返す青い熱帯魚
            フルートの鋭い閃光
            アイスピックを ....
夢から覚めると
午後は陽炎の中 寡黙に佇んでいた
翻る あなたの影だけが冷たい魚


見も知らぬ者同士 これが
いつかの夢ではないと言えるでしょうか


ひび割れた心象が決壊する時
 ....
かろやかな韻を踏んで彼女はやって来る
きせつのすべてを引き連れて
草原や潅木の露をあつめたりミツバチたちと
あかしやのはちみつをつくるんだとか

神殿の壁はまだひんやりとして小さな蛇がやすん ....
石田とわさんの自由詩おすすめリスト(1345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家族_- 服部 剛自由詩412-11-9
上手くいかないこと- 梅昆布茶自由詩1612-11-9
見分けるちから- 梅昆布茶自由詩2312-11-8
冷たい雨- ただのみ ...自由詩22*12-11-8
生きる- 殿上 童自由詩22*12-11-5
虫の音- ぎへいじ自由詩10*12-11-5
削げ- 殿上 童自由詩19*12-10-29
練乳- 夏美かを ...自由詩19*12-10-24
朝の葡萄- 石瀬琳々自由詩9*12-10-18
待ち伏せ- ぎへいじ自由詩15*12-10-17
耳なし芳一- 乾 加津 ...自由詩23*12-10-6
月極のひと- たま自由詩37*12-10-5
美しき日に坂道を上り_また下り- ただのみ ...自由詩22*12-10-4
紡ぎたい- 殿上 童自由詩28*12-9-27
心が空いた- nonya自由詩24*12-9-26
白山羊さんからのお手紙は_お歌でした- るるりら自由詩22*12-9-19
____________夕日のように微笑んで________ ...- ただのみ ...自由詩26*12-9-18
空のピアノ- たま自由詩30+*12-9-13
天使の祈り- 夏美かを ...自由詩28*12-9-11
ろまんちすと- ただのみ ...自由詩16*12-9-5
おとうと- 夏美かを ...自由詩26+*12-8-27
眠れない夜の祈り- 夏美かを ...自由詩12*12-8-25
あんよがじょうず- 夏美かを ...自由詩15*12-8-24
- 夏美かを ...自由詩13*12-8-23
僕が君を一匹のみすぼらしい蛾に譬えたなら- ただのみ ...自由詩24*12-8-9
ポエム- 自由詩12*12-7-16
空っぽの手のひら- ただのみ ...自由詩21*12-7-5
白昼夢- ただのみ ...自由詩25+*12-6-19
心の向こうで絵を描いているあなたへ- ただのみ ...自由詩36*12-5-28
彼女- 梅昆布茶自由詩1212-5-27

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