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ぼくの抜けた歯を

おばあちゃんが外に投げた

いい歯が生えるといいなあ、と思った

冷たい夜気が窓を駆け抜けた

ぼくはテレビのまえで正座していた

正座して見ていると

おばあちゃんはいい番組だと ....
駅の明かり

そこからひとが吐き出されていた

皆なんらかの仕事を果たして

人生の主人公のような影をして

駅から遠ざかるために動いていた


歩きながらひとを愛した

からだを愛するには

遠すぎ ....
記憶いがいに興味ない

目に映るものが

生まれて初めて見るものだとしたら

気がおかしくなっちまう

記憶があるから認識するのだ

目に映るもの

記憶を刹那のうちに総動員して

認識しているぼくら ....
テレビであじさいの描き方をやってた

ぼくもそれをやってみることにした

灰色のクレヨンで花びらをテキトーに描いた

それからスポンジに染ませた紫で花びらをたたいた

可憐な色合いの絵が目の前に出来上 ....
この地球にぼくがいるのは

惰性ではなくて

あなたがいるから

それはロマンティックな

ぺダンティックではなくて

ぼくという存在が理解していることなのだ


あなたがひとりのふりをするなら

ぼ ....
祖国のいろには水色が入っていた

流れる血にも

身につけるものにも

プレゼントするものにも

愛のことばにも

愛の行為にも

生きてゆくエネルギーには

それはマイナスだったかも知れない

方法 ....
あなたのおうちは洋館だった

あなたもわたしも小学生

いつも庭をわたしはのぞいた

のぞきながら前を通った

なかで何度か遊ばせて貰った

それが取り壊されていた

門にはシートが張られていた


 ....
朝から好きです

それ以外はぜんぶ嘘です

この星は海です

それ以外は地上ですか?


ぼくは馬鹿や

ぼくは馬鹿や

ぼく以外はみんな賢こや

恥ずかしくてたまらんわ

ぼくは馬鹿や

ぼくは馬鹿 ....
さみしいとか言ったらいけない

がんばるとか言わなきゃいけない

ひとのせいとかしたらダメだ

なあ、俺よ、この俺よ

ほんとうにそう思っていますか


澄んだ水色の空でした

ピンクとオレンジの色彩 ....
いまは澱んだ青だけど

あの日も澱んだ青でした

三度書かれた僕の名前

書けばいいってもんじゃない

それを認めてしまったら

僕はバラバラになっただろう

母の手紙を破るしか

僕は僕を繋ぎとめる ....
見えないものを舞台に見つめる

それは無念

それは苦渋

それは憎悪

それは諦念

おどろおどろしい明らかなる男たちの声楽

鼓を打つ音

動物のような男たちの吠え声

鎮魂とはこういうことだった ....
少年の真摯

少女の勇気

中尾ミエのファドみたいな歌声

少年と少女の

不穏なノスタルジア

ユーロビートでしか吹き飛ばせない


遠い雷雲

強く吹き上げるビル風

暗鬱な影

めくり上げられる ....
酔いどれが

月の真下を歩いてら

線路沿い

ふらつきながら歩いてら

ぜつぼうの

冬の星座がぽつってら


かじかむ手指になみだが凍る

噴き出す鼻血がすぐに乾いた

これ以上もない孤独のなかで ....
あめあがる

はるめいた2月のような

12月のあさだった

啓蟄がにおった

しっけたさむさが

いとなみを濃くさせている

異常気象もしぜんだよ

人工もしぜんだよ
 ....
これからはひとりで考えなければならない

ぼくを癒すメルヘンを

ぼくはひとりで思いつかなければらない


惑星は3Dみたいに浮かんでいる

引力で引っ張りあったり

いろんな物理の法則が働いたりして ....
いやなことを幾つも並べて離れるよりも

憧れの気持ちを受け入れて傷ついていたい

人間の幸福なんて百年も残らないのだから


信じてもらえなかった原因を考えるよりも

今日一日どう生きるかを考えていた ....
マンションの契約をした

布団と冷蔵庫があればいい

あとはゴミ袋があればいい

出張の夜さびしくならないように

どうせひとりなんだ

もっとひとりになっちまえばいい

よくゆく都市の勝手知ったる町 ....
十月のがらんどうな空に

ただ風が吹き付ける

風は力尽きた木の葉をさらって

ああ、今度こそ

夏が遠ざかってゆく

私の足元に転がる屍はきっと

現存する最後の夏の証

短すぎる生涯をすべて賭け ....
faikさんの携帯写真+詩おすすめリスト(18)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流れ星- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-2-25
春風のように- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-2-11
記憶いがいに興味ない- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-1-30
あじさいの描き方- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-1-29
ひとりのふり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-1-15
水色の系譜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-1-7
あなたもわたしも- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2+11-12-31
ぼくは馬鹿や- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-12-22
冬の夕景- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...7+11-12-19
車窓- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-16
屋島- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-12
不穏なノスタルジア- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1+11-12-10
金網越しの月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-10
冬あたたかい日- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1+11-12-3
ぼんぼんぼんと宇宙鳴る- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2+11-11-27
人間の幸福- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...11*11-11-15
ひとり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...611-11-14
夏葬- きりはら ...携帯写真+ ...411-10-12

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