すべてのおすすめ
顔見知りの男が死んだ

いつも何かにイラついていて
斜に構える自らの姿に酔いしれていた

そんな一人の男が死んだ




よくある話しだけど
おんなが二人いた

別れた奥さ ....
嫌なものはイヤ!
そんな思いと折り合う

でも、おとなの分別とかじゃない
ひとが生きるって
爪先から血が滲むほど世間ってやつにしがみついて

それで何とかまっとうできる

違うかな
 ....
息を切らしながら山道を登っていくと
薄暗い脇道から片目のポインターが飛び出してきて
びっこの前脚で器用に跳ねた

どうしたらよいのだろう

何かの病で左目を失くしたのか眼窩は
底知れぬ闇 ....
どこかで誰かが泣いていた

悲しくて
それとも恋しくて




悲しさに理由なんていらないけど
流した涙はしょっぱくて
それでいて仄かな甘さなんて感じてしまう

なぜって
 ....
あきらめてみる

たとえばわたしでいることをあきらめてみる

すると亡くなった母のこととか
ひとりぼっちの寂しさとか

なんだかふぅっと身軽になれて

お線香のくゆりは相変わらず苦手 ....
そよ風さんの恋月 ぴのさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
奈落のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*12-2-20
師走のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26+11-12-5
オッペのひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*11-11-21
秋空のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2811-11-14
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩3011-10-3

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する