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こどものころ
やさしい
おばあさんがいた
となりのいえの
おばあさんだった
こしをまげて
わたしのあたまを
なでてくれた
おばあさんは
いつからか
いなくな ....
るすでんが
でんわにたまっていく
れいぞうこには
こえのないものばかり
たまっていく
それでも
たべなければ
こえもにくもへらないから
るすでんを
ひとつひと ....
パトカーに
うしがおわれている
なにかわるさでも
したのだろうか
いきていることが
つみであると
ついにしったのか
うしも!
にっぽんをさがしに
おおきなまちにやってきた
おなじふるさとから
おなじくにをさがしに
このまちへ
じぶんをさがしに
あるひとは
まちのひとになり
あるひとは
ま ....
誰もいない国の
サッカー場の真ん中に
ボールがひとつ置かれている
誰もいないスタジアムから
歓声は上がることもなく
ボールは蹴られ
試合がはじまる
もちろんピッチには誰も ....
ひととひとのきょりがある
わたしたちは
こどくであるために
そのきょりをちぢめたり
とおざけたりして
こどくをいじしてきた
てんたいをふくむ
しぜんげんしょうとして
こ ....
ばかものよ
きみのせかいにだれもいない
ばかものよ
にしのそらにしずみかけている
ばかものよ
そこにいたのはだれなのか
ばかものよ
せかいはもっとひろかった
....
ルールを忘れた
隠れん坊の鬼
もういいかいも忘れて
まあだだよを聞いている
年月は過ぎ
西の空から
日暮れになると
たくさんのもういいよ
さがす人は
もういない
....