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 海をブラウン管が渡ってゆきます。

 空を映す管面に鳥が舞い降りて、また飛び立ちます。

 手紙が 一通入っています。
 
 
さようなら

遠くへ行くあなたにたった五文字のことばを借りてくる
日本人の祖先が紡ぎ億万の同胞が借りた
在りふれたことばを

さようなら!

まるで吊るしの背広に初めて袖を通すようだ
 ....
 9月
 
 
 かなしみがいくつかの言葉をかりて
 生活の足元にまでやってきた
 そいつらの化けの皮をはぐことはやめて
 砂のように 乾いてゆくのを
 見つめていたい
 
 ただ今 ....
■1


 少女は握る手鏡に
 映した顔を
 正面から
 斜めから
 上目使い
 下目使い
 順ぐりに眺めまわしたあとで
 呟きました

「こんなの あたしの顔じゃない
 ....
■1


 こころを見られるのが
 恥ずかしくなった
 だからなんとか隠そうとして
 まわりに壁を作っていたら
 こころのやつ
 どんどん どんどん
 膨らんでいって
 壁は
 ....
アラガイsさんの佐倉 潮さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
手紙- 佐倉 潮自由詩812-2-19
離別- 佐倉 潮自由詩112-1-22
9月、10月- 佐倉 潮自由詩210-10-20
鏡、三題- 佐倉 潮自由詩310-10-18
こころ、三題- 佐倉 潮自由詩410-10-17

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