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論文のような体裁をなした横書きの詩集。サリンジャーのことも書かれている。しかし文体的な影響関係はないようだ。強いて言うならこの詩の流れるような連続性というやつが、サリンジャー的なものの影響とみることが ....
ようやく、わたしの冬眠が、始まった。
再び、負け惜しみに身を焼べる、
それは、昔から、望んでいたことで、
木漏れ日を身篭る、晩秋のにおいを抱え、
磁場の上に、星は繁殖する、
....
赤の世界。
掌、日焼けの少ない白い太股は、車の赤ランプを浴びている。黄色い布は暖かそうな、かつ目を閉じたくなるような眩しいオレンジに変わった。だが、青いトランクスだけは毒々しい紫に包まれて、すっかり ....
犬たちが今朝を踏み荒らして
僕は足跡の上の
潰れた学校へと
忙しく歩く
明日は早いから寝なさい、
僕のシーツで発火して
朝になっても残っている、宮崎さんの
差し向けた犬たちが遠吠えし ....
グリーン、ブルー、レッド、イエローが空を飛び、ブラックになって着陸する瞬間、飛行機雲は空を突き破り、粛清(パージ)されて戻ってきたレッドが、クールなブラックに変わる、代わる代わる空を見上げ、今はまだオ ....
遥か彼方に浮かぶ雲を追いかけるように、私たちは成長していく草花となって、どこまでもゆく、ゆらりゆらりと揺らめきながらさざめく、日照りの明日にあのノエシスとノエマが鳴り出す美しさは愛だと確信して、そんな ....
ヘシオドス、砂洗い、体が八つ裂けたときのために、臨界点を超越する、コマ送りの前に、隕石、焦土より先に、
常識的ヘシモバッタの自家発電、地下に撒いたガスが原因で爆発した、
雨、八つ裂けた雨、 ....
山道を父とともに走りながら、目に写るものを少しずつ言葉にしていく。葉の落ちた落葉樹の群れの中で、静かな光を放つ常緑樹。走る私の喘ぎ。このままくずおれてしまいそうだ。ならばいっそ自分から、くずおれてしま ....
ねえ、聞こえる? 聞いてるよ。何だい? なんでもない。ただなんとなく、気になってさ。何が? 聞いてるのかってこと。聞いてなかったらどうするの? 死ぬの? 死にやしないさ。でも気になるんだ。気にしてく ....
・2/4 12:27
つかみかけの砂糖をばらまいて、歌う鳥たちに捧ぐ、辺りに散らばった雪化粧、ならぬ砂糖化粧と呼ぶべきものが、起こる、クリステヴァ、読んだことはないけど、きっと君は知っているはずだ、 ....
文学的なものは、そもそもの前提として、何かを語ることができないように作られている。ある一つの物事について多角的な分析を試みることはできるのだが、それを一つに要約することは文学の仕事ではないのだ。たとえ ....
アラガイsさんのkaz.さんおすすめリスト
(11)
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日付
八柳李花『Cliché』について
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kaz.
散文(批評 ...
1*
16-6-12
隠れ里
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kaz.
自由詩
3*
16-5-28
透明赤シート
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kaz.
自由詩
2*
16-5-28
眠れる宮崎さん
-
kaz.
自由詩
2*
16-5-28
初空のゆめ
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kaz.
自由詩
3*
15-3-24
遥か彼方に浮かぶ雲を
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kaz.
自由詩
1*
14-12-25
and_so_on
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kaz.
自由詩
2*
14-10-13
置いてき堀
-
kaz.
自由詩
2*
14-9-23
私は見た。光を
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kaz.
自由詩
2*
14-9-18
雪
-
kaz.
自由詩
4*
14-9-9
文学的なものと哲学的なもの
-
kaz.
散文(批評 ...
3*
12-3-8
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