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何もしたくない日は
黙って横になる。

考えることを辞めて/空気に溶けて
部屋の中を漂う私の姿を思い浮かべ
聞こえてくる音に耳を澄ましてみる。

(窓の外を走る自転車のブレーキ)
(何 ....
ピアノを奏でた指先は
詩を書くためのボールペンを握り
最後に送る父への手紙を書き続けた。

父の好きな花達は/何事も無く/式場のライトを浴びて
美しい花びらを/正面玄関に向ける。

ピ ....
「もう誰も、必要とは思わないのですね・・・・。」と
黄ばんで染みだらけのまま
段ボールに詰められて家を出る文庫本の呟きが聞こえた。

私は
父の遺骨の欠片をぽっけに入れたときのように
読 ....
死を待つ女が一人

手を組んでいる。

これまでの歩みと

関わった人々に感謝を表すかのように。

父が死んだ日は声を殺し

読経が響く斎場の前列で

ひたすらに泣いた。

 ....
アラガイsさんの梓ゆいさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
停止- 梓ゆい自由詩120-2-19
アップライトピアノコンサート- 梓ゆい自由詩4*16-1-18
本を育てる。- 梓ゆい自由詩3*15-10-2
死の間際。- 梓ゆい自由詩215-2-13

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