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いまここに
流されて たどりついた
なんの咎なのかも知らされず
この生の失敗の成れの果てのように
流されて
打ち上げられて
それでも息をして
すべてを自らと無関係な物語のように眺めていた ....
やまいだれ疒とは、面白い言葉だ。「疾病」など主に
病気に関する漢字に使われる部首のことだ。
いま、俺の脳内にやまいだれが垂れ下がっていて、脳
の底にぽたぽたと病の元を滴らせている。また、やま
....
夏が終ろうとしている時
世界が昏くなりたがっているのを感じる
私は台風一過の荒れた林道を歩きながら
その名残りの水のしたたりを見る
一滴の雨の子供のなかに
自然のすべての理が凝縮されているの ....
夏の日に
僕等は少しだけ詩的になる
降り注ぐ太陽は殺意とともに肌をじりじりと焼いて
そんな苦役さえも受け入れて
僕等は夏を楽しむのだが
夏の日に
僕等は少しだけ何かを予感する
この喧 ....
日々が山となって積もる
あまりにも積もりすぎて
日々の山は崩れる
麓の地平は突然の崩落に大騒ぎだが
俺は山の頂上にいて
ぐらつく足下も気にせず
泰然自若としている
日々は崩れる時は崩れる ....
こうして日々
人から離れて一人で暮らしていると
自らの存在が希薄になって
空気のなかに溶けてしまいそうに思えてくる
きっと僕は 世界から隠されてある
隠されたもの
それをオカルトと呼ぶ ....
生きたい。生き残りたい。この宇宙のいのちの星に
一つのいのちとして生まれたからには、生まれ持っ
たこの本能を、せいいっぱい開放して謳歌したい。
だから俺は、自らをごまかさない。自分の欲求を恥
....
人生をする前に
ぼんやりと生きてしまった
そのぼんやりが
いつしか人生になってしまった
いつだって間違ってきたし
正解などわからないまま
年老いて来てしまったが
正解ばかりを選べる人生な ....
*
まだ寒いのに
もう立ってしまうのか
立って 先に
行こうとするのか
その後ろ姿を見つめて
僕たちは
ずっと後から
暖かくなろうとするのだが
まだ寒いのだ
もうこんな ....
何かのふりをして歩いていると、詩を書くこころが僕
のなかからふらふらと彷徨い出て来た。そいつはゆら
ゆらと漂うように移動して、道行く人たちをとおくを
見るようなぼんやりとした眼差しで見たり、空を ....
目醒めると
この心に寄り添っておとなしくしていた霊が
ゆっくりと時の隙間にすべりこんできて
顔なじみの友人のように
この肩の向こうから微笑みかけてくる
それからは いつも通りだ
神をも恐れ ....
足下に何かごつごつごろごろした硬いものが転がって
きていて、何だろうと思って拾って見てみると、それ
は一個の思想だった。そいつは手のなかでいきなりよ
くわからないことを喚き出したので、びっくりし ....
とどまる 1
{引用=ここに
とどまっていると
裁かれる
変化のない停滞に見えて
それは罪であると
見做される}
とどまる 2
{引用=ここになんとか
と ....
大勢の見知らぬ人々の中にいた
右も左も定かではない
私と同期することのない人々の中で
求めるものを待ちつづけていた
この見知らぬ運命たちの巣窟に
誰一人として私の運命に関わってこない場所 ....
今夜は雨もしとしと降っていて
もうずいぶん遅いから
誰も訪ねてはこないだろう
だから玄関に鍵をかけて
雨や風が外の空気を伝えてこないように
窓もしっかりと閉めて
ひとりで
瞑想するように ....
{引用=
――水道橋、詩の練習
}
つないでゆく
これから来るもののために
それを信じて
つないでゆく
見極めて
(生き急ぐことなく)
後の者のために
いまこの場所に立 ....
さん、らん、する、さん、さん、と降りそそぐ、ひかり
の卵、ひかりが、生み、落とす、きのうへの、あしたへ
の、記憶、あなたがいない、そのことのために、はつね
つする、記憶、、、さん、らん、する、さ ....
アラガイsさんの岡部淳太郎さんおすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
流刑
-
岡部淳太 ...
自由詩
2*
24-11-10
病中
-
岡部淳太 ...
自由詩
4*
24-11-9
昏迷
-
岡部淳太 ...
自由詩
6
24-9-22
夏の日に
-
岡部淳太 ...
自由詩
10
24-8-28
日記(山)
-
岡部淳太 ...
自由詩
4*
24-8-21
日記(オカルト)
-
岡部淳太 ...
自由詩
3
24-7-16
本能
-
岡部淳太 ...
自由詩
3
24-6-6
人生をする
-
岡部淳太 ...
自由詩
5
24-3-26
立春_二篇
-
岡部淳太 ...
自由詩
9*
24-3-7
詩を書くこころ
-
岡部淳太 ...
自由詩
8
24-2-15
明け方の霊
-
岡部淳太 ...
自由詩
4
24-1-29
思想
-
岡部淳太 ...
自由詩
2
23-1-26
小詩集・とどまる
-
岡部淳太 ...
自由詩
8
20-6-14
求めるものは
-
岡部淳太 ...
自由詩
2
20-4-26
訪問
-
岡部淳太 ...
自由詩
11
20-4-12
つないでゆく
-
岡部淳太 ...
自由詩
2*
20-2-23
さん、らん、、、
-
岡部淳太 ...
自由詩
5*
20-2-15
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