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潮騒叶いのイドラを捜して、天上から地の底まで、
いっぽんの途を引いている
どういうわけか、私の歩みは連続した生命を引き起こす。

大小さまざまな色や形を保つ 夢や希望をおいて 
ひとつの柩を ....
               錦織り成す細石に思いを馳せる

  少しばかり避けたカアキのスカートの依り代から、
黄泉の底が溢れている。
     痴れを紡いで路肩に色の納める、
      ....
階層を施された荷馬車の一角にひかりが中る。
眩くて昇華される、どうやら辺りのようだ、

遺体の奥で植わる蛆虫が盛んに蠢いて出口をこさえていく。
それぐらいは許してもいいだろう
涙のかわりに胃 ....
低空飛行で鈍足を抜かす
迷路を生んで
狭き未知に導かれる
無くした鍵が又
私を窓から出さない風だ
囁きを逃す舞と
夢だった 昨日増やしたちゃばしらが、
今だった 烏に啄まれ、
 ....
三日月の鍵爪を栞 微炭酸の蜜を拵える タイピングの錯覚
読みかけの本に溜息。少し癖のある彩を抑えた 薬指の小股まで
柔らかで蒼い壁面。舐めるように徘徊するもの

むしろ 虚ろ岩礁は 凪いだ海を ....
私の肩に架る琥珀色の雨が降り続いている
 それをただ描かれた水面が凪いでいくように、と願い
  果てまでも眺めている
   透過するわたしと糖化するあなたの影が
    一筋の蝋燭に反芻して ....
「少し、お時間をいただけませんか」
そう言って翁は腰を下ろしたまま、見上げている

なにもない時に滑り落りた砂を 固めただけのトンネルに、
置いていかれた心地で。
―― ぽたりと漏らした
 ....
口笛を吹きながら でも いくつ 数えたやら。
ただ、らくにいきたい

足元の泥を掻き、道標を示して、僕と飼い犬は何処までも反転する。
星と海が緩やかに準える視野ばかりが満天に開けている。
麗 ....
 昏い暗いブルーライトを喰らう蛾侭の鱗粉は
  夢想が作り出した名ばかりの怪物
   ただのネオンサインに遮ぎられた殺虫灯の明かりに
いつかきっと鳥籠に召されたし
 窮屈な空白は塵と誇りばかり ....
私たちが雪原におちた明い椿を
やわらかなときに戻した時に

  「あゝ 儚くも春の息吹」
生まれてしまった意義も値打ちも きっと
流された視界の端で 出逢うことであった。
かの君や さの ....
少し口角を上げた三日月は心を食い荒らしている 
がみがみの大きな口を縫い 星星を抱いた罪深きつけ爪の赤を
初める 
熟れた柘榴に切っ先を、ウツボカズラの試験管に漬す
死した君の瞳の奥底に囚われ ....
「けれどね。」
君はひたすら早熟の無花果を皿に並べているだけで、こちらには目もくれやしない。無論食べる気も無いのだ。
同罪なのだ、なら悪い子だ、ねえ。私達の思いは重なることもなく、ただ庇オオわれて ....
あいのうたをうたおうだなんて、馬鹿なヤツら
真っ白なカミを見て 目を閉じてから、カッコウでも鳴いてくれ
定型文、
指で摘んでさ、ほっぺた 抓っちまいな
夢であれば 居たく 無いだろう
砂漠の ....
 今や今、夜目の夢であり、心淵に沈む浅き眠りを、一瞬で見に容れた、おもしろくでもない瞬間があり。
 優しいだけの時に癒され私は怠惰に落ちていくのだ。
 眠りに落ちるかどうかのズレを何度も弄び死んで ....
 そつと触ったものは身を凍らせ すんと小さくなる いたみだけがソコにのこります。これが感情というやつなのでしょう。
 冷たくも燦然と仄めく、棘の酔うな粘りを、羽根と零した唯の魂が取り憑いてしまっただ ....
 大振りで且つ皮の無い影に秘された鶯色の、葡萄の礫のような表皮が、あたりに広がっていく様を、あなたがひとつひとつちぎっていくものです。痛みを無くした義賊の有袋類の殺り方、確もゆめもうつつに。柔肌に恩恵 ....  爆心地までの距離は手を離せば届きそうな天と点に近い間となっている。高い山肌の頂に燃える炎が燻り焦がしていく、その新しき陽の、陰に隠れた真新しい心臓を抜かれた夥しい遺体を見た。
 渋滞するバイパスへ ....
天を貫く古山の欲深き、
肢の尽いた朧げな光の燻ること、そぞろ
御堂の段を少しずつ崩す道程は、
陰が拒んでは床が亡く、黒煙

これが鬼であるなら、
救いを求めて喰らうであろうが、
無念にも ....
 歪んだ廃屋に住まう老婆は元は花売りをしていたという。
 
 摘み取られた花々の売れ残りを悼み此処に種を自生させる。首を刈り取られた花々は枯れてなお見せしめに壁に揺られている。そんな場所であったと ....
泪の鏡面には今だけが映り込むから
信じれば底は我が花園で、襤褸の帳を弾き契る旅愁でも
浮いては沈む海月たちに次ぐ、是非に明かりを下さい。

もう遅いでしょうか 君は君だけではない
すでにみえ ....
それはそれはしあわせな
夢で逢えたから
月の光で遮られて、
僕らを祝福するように
切っ先で黒く染められ、
満開の徒花の底でも
静粛に執り行う夜の柩

縹色のサークレットを夢に被せて
 ....
 唯、傷は塞がっただけで 奥底に植え付けられた 過去たちがわざわざ 視界を滲ませ続ける。
 人の惨劇の 常緑の星を頂く 銀翼を奪われた雀蜂が、舞い上がる独り舞台の 空になった香瓶の細口に ひしと偲ば ....
暗がりの瞼にやきついた 焔は揺らめき
もう遅いのでしょう 手の鳴るほうへ
死した真理(毬)は なにやかな 惹かれゆく
弾みない琴の歩が なして 低い河へ迎えらるる
蜘蛛の子が列を生し 錆びた蔓 ....
アラガイsさんのあらいさんおすすめリスト(83)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一方、彗星。されど_空想蹂躙- あらい自由詩221-7-17
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