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思い出の石ころ
涙に濡れて
湿ったメロディー鳴らす、星月夜。
だから、
道の端っこで聴く
「壊れかけの、ブランコに、乗りなさんな」
だから、
ころがるタイヤを追いかけて、 ....
秋の、早朝の、爽やかなころ、
あえて、徹夜で、詩を書いてみたら、
こぼれおちた、言葉たちは、まるで、
珊瑚礁のように、真っ白なノートの、
深海で、輝いて、希望を、照らしている
あ ....
漆黒の羽を広げ
詳しく私の望まれない欲を
聞かせてよ
『バサバサ』と
言いたかったのでしょう?
曇りの空からは
希望のひとかけらも作られないから
誰にも抱きしめられず ....
きみの頑張りを
ぼくは知っている
ずっときみの側にいて
ちゃんと見てきたから
そうでしょう?
夕陽の沈むこの街並みに
オレンジ色の花が咲き
夏も終わりの優しい風が吹く
....
川の舞い
いともあっさりひとつぶの
たそがれ色の蜜柑を呑み込む
爪をみる
ふるえる瞳はなに思い
私の夜に怯えているのか
夢をみる
悲しいキウイはすっぱくて
ハンバーガーには必須 ....
好きですという声が
しみこむのは、
だれも
かれも嫌いだと
苦さがあふれた、小さなこころだから?
友となのるものが
あすのためにきょうを
やさしげに接する、小雨に ....
繰り返す月の宴の新月に
死者に呼ばれる女郎花(おみなえし)咲く
鏡という悲劇をうつす斜めから
なんど斬っても残らない傷
虚ろな眼春の終わりに死ぬ虫が
浮かんで落ちる写真を撮っ ....
のどかな田園風景ではない。
土にまみれて、
雨とたたかい、
繰り返す日々の暮らしの中で、
土と語り合ったか?
雨の機嫌を知ってるか?
のどかで、おだやかな、田園風景でもいい。
....
死にたくはない蛇も
野山の小さき神として生きていれば
その水性高き躰を痛めつけることもなく
死にいそぐおろかなやつとして
(想像上の)指をさされることもなく
泣けない赤い目をぬらし
最 ....