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そこにいるのは誰?
森の入り口で僕は小さな叫びをあげた。
昨夜からの雨の上がった朝だった。
風そよぐ緑の中で気配は続いていた。
君は僕の味方?それとも・・・。
味方かど ....
巡る季節の儚さは闇夜に隠れた月のよう。
一人娘の待つ家に抱える苦悩の薄化粧。
橋の欄干飛び越えてその身を投げる決心も
ひと時待てば揺らぐもの。
支えはあるか?いや、ない。 ....
夏の日差しが音を立てて崩れてゆく。
音楽は鳴り続けていた。
誰かの後ろに隠れているのは誰?
曇天は私の心模様に似ている。
誰かの奏でる音楽に耳を澄ませていた。
時折見せる ....
茶色い瞳のその奥に青い瞳が眠っている。
揺り籠から墓場まで、漂い人は驢馬に跨り町を出て、
二度と同じ場所に帰る事は無い。
天上へと続く道も途中で途切れている。
ならば進もう、 ....
涙は溢れ、暮色に触れて、花と為す。
鷺は佇み、川面は艶やか、凛と為す。
石は固く、蜉蝣の舞う、誰が聞く。
風が立ち、影は霞、泡沫の夢を見る。
夢亡き後に山は燃え、心に映る。
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